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更新予定時刻
07:00 / 11:00 / 18:45

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前回以降はチェック時の物足りないブレイクもその後に反応した北東ウネリが頭前後セットを復活させてくれたので、太東を含めたこのエリア全域でアウトの地形にできるピークから距離を乗れる波が見つかり、その頃のコンディションからも朝の西風がオフショアを確保し、日中の北風やオンショア気味な風向きも穏やかさが悪影響を抑えてくれていたので、北東のシフトで乗りしろのある形を探しやすく、1日を通してこのエリアでポイントを選べる状態を維持できていました。

それでは、地形レポートです!

一宮

10日の13時半頃。干潮の潮止まりです。他のポイントと比べると安定したピークや形のまとまりを選べていて、正面エリアのアウトの地形をメインにファーストセクションのスムーズさを楽しめていた状態です。
一宮1
北東や南西の風の強まりはありつつ、ここにとっては北〜北西の穏やかさにオフショアの雰囲気を狙えていたので、朝凪の面ツルは理想ながら午後に関しても悪影響の少ない波が残されていた日が多く、コンディションとしては素直なブレイクを探しやすい期間だったと思います。
一宮2
後半のサイズの落ち着きが波数を減少傾向にしてしまい、乗り心地の弱さや潮位に対しての対応が気になる様子でしたが、この日の様子からもキープしている胸サイズのセットの距離感や腰〜腹ブレイクの形にお手軽な乗り心地を遊べていました。
一宮3
地形にとってもオフショアな雰囲気やコンディションの穏やかさが厄介なカレントを解消してくれたので、手前の荒れ具合いが以前より回復傾向になり、控えめサイズに対応するエリアを取り戻していた印象です。
これまでメインに狙っていた地形を基準に横移動を楽しめるエリアも増え、干潮に向かう変化や上げ際のまとまり等、潮の動きに対しても反応のいい波質が残っていた状況です。

サンライズ

10日の15時頃。潮は上げ始めです。反応が乏しくなっていた以前の状況にとっては前半の週にキープしていたウネリに助けられて対応できるブレイクや形が確保され、干潮の動きと合わせてエリアの広がりも狙えていましたが、肩〜頭セットのピークのまとまりを残しつつ、ハッキリしない形やブレイクが乗り心地にスムーズさを失い、トロ速いファーストセクションや短いフェイスが目立っていた印象です。
サンライズ1
しかし、前回以降のコンディションの穏やかさと風向きがここにとってもオフショアな雰囲気を継続していたので、深いエリアが残る複雑な地形にも素直な反応と整ったフェイスを狙いやすく、浮力のあるボードで遊べる波を探せていたと思います。
サンライズ2
地形にとってもカレントの弱まりが荒れ具合いを解消傾向にしてくれたので、サイズ不足が心配になったその後の落ち着きに対しても以前より控えめなサイズに対応できるエリアを取り戻していた様子です。
サンライズ3
一宮と比べてミドルエリアのスムーズさが欠けてしまい、正面〜右側のブレイクには中間の途切れるセクションが居座っているものの、潮の動きに反応する仕上がりを取り戻した雰囲気でもあるので、引きの変化から上げ始めの潮位にかけて横移動を遊べるフェイスを探せていた状態です。
比較すると安定した距離を期待できず波数の乏しさが気になりますが、対応できる潮時が復活し始め、次のサイズのきっかけに可能性が繋がっている様子です。

東浪見

10日の16時頃。潮は上げ始めです。予想以上にキープしていた前半の週(11/24週)の肩〜頭セットに関しては、ミドルエリアのブレイクをメインにアウトから距離を狙える反応となり、右側を含めてポイント全域にピークを出現させてくれました。前回更新頃(11/27)の北東ウネリで探せていた形のまとまりは30日の東ウネリ以降でワイドなフェイスが目立ってしまいました。
東浪見1
サンライズと同じくトロ速いセクションや深いエリアの厚いフェイスの乗り心地がハッキリせず、一宮方面と比べて風の弱まりにオンショアの雰囲気が残ってしまい、スムーズさに欠けた乗り心地が見た目以上に複雑なセクションを増やしていました。ただ、日中のコンディションの穏やかさが午後からの潮時も選ばせてくれたので、夕方にかけての引きに向かう変化にも狙い目が確保され、潮位の調整で悪影響を回避できるタイミングがあったと思います。
東浪見
後半の週に入ってからは腹〜胸サイズの落ち着きがサンライズと同じく正面〜右側の地形に乏しい反応を増やし、波数を減少傾向にしていましたが、オフショアに負ける事なくキープしている東ウネリの波質は左側半分の仕上がりに乗りつなげるブレイクとお手軽な形のきっかけを残していて、干潮前後の時間帯に浮力のあるボードで距離を遊んだりショートボードで楽しめるセクションを探せているようです。
東浪見3
地形にとっても前半のほどよいウネリが変化を促し、余計なカレントの解消とともに荒れたセクションを回復傾向にしていたので、控えめなサイズにとってはインサイドの対応が広がり、左側を基準に遊べるブレイクが残されていた様子です。

志田

11日の14時頃。潮は干潮寸前です。前回以降も予想以上の反応がありましたが、一宮方面よりも控えめなサイズが目立つポイントとしては、肩〜頭近いセットでアウトの地形を使える十分な距離感があり、ここにとっても午後の風の弱まりに素直なブレイクを維持できる日が多く、前半の週は安定した胸以上のブレイクと悪影響の少ないコンディションが確保されていた印象です。
志田1
しかし、この期間中に変化した東ウネリは前回更新頃の北東ウネリと比べてワイドなピークが目立つようになり、サイズも比較的抑えられていたので、今月に入ってからの落ち着きが早かった様子です。
志田2
後半の週に関してもコンディションの穏やかさをキープし、東ウネリの波質は素直なブレイクや形に乗りしろを残して対応はよかったものの、ワンサイズ落ち着いた反応に波数を少なくされてしまい、形のいい波は乗り心地の弱さが気になるフェイスでもありました。
志田3
地形の様子からは、前回の形の雰囲気を残したままでピークを選べる状況でした。
正面エリアでは波数や距離感がメインになっていましたが、余計なカレントが解消され、右側のレギュラー波がまとまりを取り戻しました。
また、左側の手前の深さが気になっていた部分も、ミドルエリアの対応が広がり、この日の腹前後の波に関しては、インサイドをメインに使いつつ、形の素直さやサイズに見合った距離感が残り、上げ始めのボリュームアップや引きの動きにも良い変化が見込めました。

太東

11日の15時頃。干潮の潮止まりです。前回のチェック時の北東ウネリに関しては、堤防周辺にできるピークから久しぶりにハッキリしたレギュラーのブレイクが復活し、その頃のコンディションの穏やかさと合わせて素直な反応や悪影響の少ない乗り心地を楽しめていました。
太東1
ここにとっては東ウネリに変わってからの様子に他のポイントのようなサイズを維持できず、見た目ではラインナップを確認できてもブレイクする波が少なく、志田よりも早い落ち着きが浮力のあるボードに頼っても力の弱い対応になっていた状態です。
太東2
後半の週に関しては、サイズダウンが進み、インサイドエリアの対応がメインとなってしまいました。そのため、狙い目としては控えめな干潮に可能性を託す形となりますが、ロングボード向けのブレイクはキープしていました。
太東3
また、この日のオフショアを除いて、日中の風が穏やかでスモールコンディションでも乗り心地を残してくれました。一時的な形の崩れはありつつ、この時に関しても堤防の内側にコンパクトなピークのまとまりやインサイドの距離感が残り、前回更新頃のようなレギュラーに期待できる地形があると思います。

夷隅

11日の16時頃。潮は上げ始めです。前回の更新以降に復活した北東ウネリで意外なサイズが届いたり、衰える事なくキープしたその後の東ウネリにもここの出番を期待できる反応があったので、一宮と同じく北〜北西の風にオフショアを狙えるポイントとしては、前半の期間のコンディションは予想以上の可能性を秘めていました。
いすみ1
ただ、東ウネリに変わってからの様子は北東ウネリと比べてシフトするピークや形が少なくなっていて、控えめなこの時期の干潮に地形が活きる変化はなく、狙い目のタイミングに関してもハッキリしたブレイクがほとんど見つからず、距離を狙える波はなかった印象です。
いすみ2
地形的にも前回の時点でスモールコンディションの対応やインサイドの広がりが崩れていた状況なので、ウネリの働きに雰囲気はありつつ新たな仕上がりを期待できなかった状況です。
いすみ3
後半の期間に入ってからは太東と同じくフラットのような景色が目立ってしまい、干潮時のブレイクも見当たらなくなり、その後も水温の温かさやオフショアが揃っていても対応は厳しい様子でした。
No.1に関してはインサイド〜ミドルエリアに微妙な広がりが残っているかもしれませんが、以前のスムーズさはなく、サイズやカレントの強まりに反応する雑なブレイクが増えると思います。その他のエリアは全体的な深さやインサイドの狭さが残念な地形です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、気圧配置の雰囲気に落ち着きを予想していましたが、沖を含めた穏やかなコンディションが高気圧からの東ウネリを素直に届けていて、リセットする事なく意外なサイズを継続しながら癖の強い地形にも広範囲を狙えるブレイクをキープしてくれました。
東ウネリに変わってからはワイドな反応が増え、見た目より易しい波質はピークや乗り心地がハッキリしなくなったものの、コンディションの穏やかさをキープした対応に潮時を選べていたので、距離を遊べる波を探せていたと思います。

後半に入ってウネリは落ち着き傾向でしたが、東ウネリの波質はキープできていました。
地形の対応にやや乏しさが感じられた腹〜胸サイズの波ではありましたが、穏やかなコンディションが続いたことで、素直な反応が得られました。
ミドル〜インサイドには癖の強いエリアが残っていましたが、干潮の変化を基準にスムーズに滑れるセクションを狙うことができました。また、悪影響が少なく、サイズを重視した一宮の対応に人気が集まった様子です。

スモールコンディションで使うエリアに癖が残るポイントが目立っていながら、前回以降のカレントの解消とほどほどなウネリの働きが手前の深いセクションを回復傾向にしていた雰囲気でもあり、全体では以前と大きな変化はありませんが、インサイドの対応の広がりや地形のまとまりを取り戻しているように思えます。

さて、この先の波は勢力を伴った気圧配置の入れ替わりがコンディションの変化を激しくする雰囲気で、金曜日(12/12)の北西コンディションの強まりにこれまでの波質をリセットされ、月曜日(12/15)からの西高東低もサイズダウンを繰り返しそうなので、本格的な冬型に影響されてサイズ不足や不安定な反応が増えると思います。
今のところ土曜日(12/13)の沖の南東コンディションにウネリが復活する可能性があり、低気圧の通過にかけてサイズやオフショアを残してくれるかもしれませんが、ウネリのきっかけが変化するので長続きには期待できず、コンディションの変化が形や乗り心地を不安定にしそうです。
各ポイントでまとまりが崩れていたインサイドの地形に広がりを取り戻している傾向ですが、西〜北西の風の妨害を受けたサイズに力の弱い反応が気になり、コンディションの荒れ具合いがカレントを復活させるとこれまでのような滑り心地は難しい予想です。
しかし、変化が乏しい潮汐にも朝夕の動きが対応の広がりと波のまとまりを助けるタイミングを残しているので、胸以上のセットや穏やかなコンディションをキープできれば前回の形を復元した波が見つかるかもしれません。
最後に、水温ですが、13℃の水温が外気の冷え込みと合わせて完全装備を意識させている状況ながら、南からの潮流の強まりが沖には16〜18℃の潮をとどめているので、例年通りの低下は避けられないものの、東風のコンディションの継続や南風の強まりでゆるみを期待できるかもしれません。


[プロサーファー紹介:関田秀俊]
photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

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関田秀俊

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皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前回以降はチェック時の物足りないブレイクもその後に反応した北東ウネリが頭前後セットを復活させてくれたので、太東を含めたこのエリア全域でアウトの地形にできるピークから距離を乗れる波が見つかり、その頃のコンディションからも朝の西風がオフショアを確保し、日中の北風やオンショア気味な風向きも穏やかさが悪影響を抑えてくれていたので、北東のシフトで乗りしろのある形を探しやすく、1日を通してこのエリアでポイントを選べる状態を維持できていました。

それでは、地形レポートです!

一宮

10日の13時半頃。干潮の潮止まりです。他のポイントと比べると安定したピークや形のまとまりを選べていて、正面エリアのアウトの地形をメインにファーストセクションのスムーズさを楽しめていた状態です。
一宮1
北東や南西の風の強まりはありつつ、ここにとっては北〜北西の穏やかさにオフショアの雰囲気を狙えていたので、朝凪の面ツルは理想ながら午後に関しても悪影響の少ない波が残されていた日が多く、コンディションとしては素直なブレイクを探しやすい期間だったと思います。
一宮2
後半のサイズの落ち着きが波数を減少傾向にしてしまい、乗り心地の弱さや潮位に対しての対応が気になる様子でしたが、この日の様子からもキープしている胸サイズのセットの距離感や腰〜腹ブレイクの形にお手軽な乗り心地を遊べていました。
一宮3
地形にとってもオフショアな雰囲気やコンディションの穏やかさが厄介なカレントを解消してくれたので、手前の荒れ具合いが以前より回復傾向になり、控えめサイズに対応するエリアを取り戻していた印象です。
これまでメインに狙っていた地形を基準に横移動を楽しめるエリアも増え、干潮に向かう変化や上げ際のまとまり等、潮の動きに対しても反応のいい波質が残っていた状況です。

サンライズ

10日の15時頃。潮は上げ始めです。反応が乏しくなっていた以前の状況にとっては前半の週にキープしていたウネリに助けられて対応できるブレイクや形が確保され、干潮の動きと合わせてエリアの広がりも狙えていましたが、肩〜頭セットのピークのまとまりを残しつつ、ハッキリしない形やブレイクが乗り心地にスムーズさを失い、トロ速いファーストセクションや短いフェイスが目立っていた印象です。
サンライズ1
しかし、前回以降のコンディションの穏やかさと風向きがここにとってもオフショアな雰囲気を継続していたので、深いエリアが残る複雑な地形にも素直な反応と整ったフェイスを狙いやすく、浮力のあるボードで遊べる波を探せていたと思います。
サンライズ2
地形にとってもカレントの弱まりが荒れ具合いを解消傾向にしてくれたので、サイズ不足が心配になったその後の落ち着きに対しても以前より控えめなサイズに対応できるエリアを取り戻していた様子です。
サンライズ3
一宮と比べてミドルエリアのスムーズさが欠けてしまい、正面〜右側のブレイクには中間の途切れるセクションが居座っているものの、潮の動きに反応する仕上がりを取り戻した雰囲気でもあるので、引きの変化から上げ始めの潮位にかけて横移動を遊べるフェイスを探せていた状態です。
比較すると安定した距離を期待できず波数の乏しさが気になりますが、対応できる潮時が復活し始め、次のサイズのきっかけに可能性が繋がっている様子です。

東浪見

10日の16時頃。潮は上げ始めです。予想以上にキープしていた前半の週(11/24週)の肩〜頭セットに関しては、ミドルエリアのブレイクをメインにアウトから距離を狙える反応となり、右側を含めてポイント全域にピークを出現させてくれました。前回更新頃(11/27)の北東ウネリで探せていた形のまとまりは30日の東ウネリ以降でワイドなフェイスが目立ってしまいました。
東浪見1
サンライズと同じくトロ速いセクションや深いエリアの厚いフェイスの乗り心地がハッキリせず、一宮方面と比べて風の弱まりにオンショアの雰囲気が残ってしまい、スムーズさに欠けた乗り心地が見た目以上に複雑なセクションを増やしていました。ただ、日中のコンディションの穏やかさが午後からの潮時も選ばせてくれたので、夕方にかけての引きに向かう変化にも狙い目が確保され、潮位の調整で悪影響を回避できるタイミングがあったと思います。
東浪見
後半の週に入ってからは腹〜胸サイズの落ち着きがサンライズと同じく正面〜右側の地形に乏しい反応を増やし、波数を減少傾向にしていましたが、オフショアに負ける事なくキープしている東ウネリの波質は左側半分の仕上がりに乗りつなげるブレイクとお手軽な形のきっかけを残していて、干潮前後の時間帯に浮力のあるボードで距離を遊んだりショートボードで楽しめるセクションを探せているようです。
東浪見3
地形にとっても前半のほどよいウネリが変化を促し、余計なカレントの解消とともに荒れたセクションを回復傾向にしていたので、控えめなサイズにとってはインサイドの対応が広がり、左側を基準に遊べるブレイクが残されていた様子です。

志田

11日の14時頃。潮は干潮寸前です。前回以降も予想以上の反応がありましたが、一宮方面よりも控えめなサイズが目立つポイントとしては、肩〜頭近いセットでアウトの地形を使える十分な距離感があり、ここにとっても午後の風の弱まりに素直なブレイクを維持できる日が多く、前半の週は安定した胸以上のブレイクと悪影響の少ないコンディションが確保されていた印象です。
志田1
しかし、この期間中に変化した東ウネリは前回更新頃の北東ウネリと比べてワイドなピークが目立つようになり、サイズも比較的抑えられていたので、今月に入ってからの落ち着きが早かった様子です。
志田2
後半の週に関してもコンディションの穏やかさをキープし、東ウネリの波質は素直なブレイクや形に乗りしろを残して対応はよかったものの、ワンサイズ落ち着いた反応に波数を少なくされてしまい、形のいい波は乗り心地の弱さが気になるフェイスでもありました。
志田3
地形の様子からは、前回の形の雰囲気を残したままでピークを選べる状況でした。
正面エリアでは波数や距離感がメインになっていましたが、余計なカレントが解消され、右側のレギュラー波がまとまりを取り戻しました。
また、左側の手前の深さが気になっていた部分も、ミドルエリアの対応が広がり、この日の腹前後の波に関しては、インサイドをメインに使いつつ、形の素直さやサイズに見合った距離感が残り、上げ始めのボリュームアップや引きの動きにも良い変化が見込めました。

太東

11日の15時頃。干潮の潮止まりです。前回のチェック時の北東ウネリに関しては、堤防周辺にできるピークから久しぶりにハッキリしたレギュラーのブレイクが復活し、その頃のコンディションの穏やかさと合わせて素直な反応や悪影響の少ない乗り心地を楽しめていました。
太東1
ここにとっては東ウネリに変わってからの様子に他のポイントのようなサイズを維持できず、見た目ではラインナップを確認できてもブレイクする波が少なく、志田よりも早い落ち着きが浮力のあるボードに頼っても力の弱い対応になっていた状態です。
太東2
後半の週に関しては、サイズダウンが進み、インサイドエリアの対応がメインとなってしまいました。そのため、狙い目としては控えめな干潮に可能性を託す形となりますが、ロングボード向けのブレイクはキープしていました。
太東3
また、この日のオフショアを除いて、日中の風が穏やかでスモールコンディションでも乗り心地を残してくれました。一時的な形の崩れはありつつ、この時に関しても堤防の内側にコンパクトなピークのまとまりやインサイドの距離感が残り、前回更新頃のようなレギュラーに期待できる地形があると思います。

夷隅

11日の16時頃。潮は上げ始めです。前回の更新以降に復活した北東ウネリで意外なサイズが届いたり、衰える事なくキープしたその後の東ウネリにもここの出番を期待できる反応があったので、一宮と同じく北〜北西の風にオフショアを狙えるポイントとしては、前半の期間のコンディションは予想以上の可能性を秘めていました。
いすみ1
ただ、東ウネリに変わってからの様子は北東ウネリと比べてシフトするピークや形が少なくなっていて、控えめなこの時期の干潮に地形が活きる変化はなく、狙い目のタイミングに関してもハッキリしたブレイクがほとんど見つからず、距離を狙える波はなかった印象です。
いすみ2
地形的にも前回の時点でスモールコンディションの対応やインサイドの広がりが崩れていた状況なので、ウネリの働きに雰囲気はありつつ新たな仕上がりを期待できなかった状況です。
いすみ3
後半の期間に入ってからは太東と同じくフラットのような景色が目立ってしまい、干潮時のブレイクも見当たらなくなり、その後も水温の温かさやオフショアが揃っていても対応は厳しい様子でした。
No.1に関してはインサイド〜ミドルエリアに微妙な広がりが残っているかもしれませんが、以前のスムーズさはなく、サイズやカレントの強まりに反応する雑なブレイクが増えると思います。その他のエリアは全体的な深さやインサイドの狭さが残念な地形です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、気圧配置の雰囲気に落ち着きを予想していましたが、沖を含めた穏やかなコンディションが高気圧からの東ウネリを素直に届けていて、リセットする事なく意外なサイズを継続しながら癖の強い地形にも広範囲を狙えるブレイクをキープしてくれました。
東ウネリに変わってからはワイドな反応が増え、見た目より易しい波質はピークや乗り心地がハッキリしなくなったものの、コンディションの穏やかさをキープした対応に潮時を選べていたので、距離を遊べる波を探せていたと思います。

後半に入ってウネリは落ち着き傾向でしたが、東ウネリの波質はキープできていました。
地形の対応にやや乏しさが感じられた腹〜胸サイズの波ではありましたが、穏やかなコンディションが続いたことで、素直な反応が得られました。
ミドル〜インサイドには癖の強いエリアが残っていましたが、干潮の変化を基準にスムーズに滑れるセクションを狙うことができました。また、悪影響が少なく、サイズを重視した一宮の対応に人気が集まった様子です。

スモールコンディションで使うエリアに癖が残るポイントが目立っていながら、前回以降のカレントの解消とほどほどなウネリの働きが手前の深いセクションを回復傾向にしていた雰囲気でもあり、全体では以前と大きな変化はありませんが、インサイドの対応の広がりや地形のまとまりを取り戻しているように思えます。

さて、この先の波は勢力を伴った気圧配置の入れ替わりがコンディションの変化を激しくする雰囲気で、金曜日(12/12)の北西コンディションの強まりにこれまでの波質をリセットされ、月曜日(12/15)からの西高東低もサイズダウンを繰り返しそうなので、本格的な冬型に影響されてサイズ不足や不安定な反応が増えると思います。
今のところ土曜日(12/13)の沖の南東コンディションにウネリが復活する可能性があり、低気圧の通過にかけてサイズやオフショアを残してくれるかもしれませんが、ウネリのきっかけが変化するので長続きには期待できず、コンディションの変化が形や乗り心地を不安定にしそうです。
各ポイントでまとまりが崩れていたインサイドの地形に広がりを取り戻している傾向ですが、西〜北西の風の妨害を受けたサイズに力の弱い反応が気になり、コンディションの荒れ具合いがカレントを復活させるとこれまでのような滑り心地は難しい予想です。
しかし、変化が乏しい潮汐にも朝夕の動きが対応の広がりと波のまとまりを助けるタイミングを残しているので、胸以上のセットや穏やかなコンディションをキープできれば前回の形を復元した波が見つかるかもしれません。
最後に、水温ですが、13℃の水温が外気の冷え込みと合わせて完全装備を意識させている状況ながら、南からの潮流の強まりが沖には16〜18℃の潮をとどめているので、例年通りの低下は避けられないものの、東風のコンディションの継続や南風の強まりでゆるみを期待できるかもしれません。


[プロサーファー紹介:関田秀俊] photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

千葉北 エリア 週間波予想
(sho)

  • 16(火)、17(水)は比較的落ち着いたコンディションになりそうだが、18(木)、19(金)は気圧の谷や低気圧の影響で再びサイズアップする見込み
  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 16 (火)
    グラフ 17 (水)
    グラフ 18 (木)
    グラフ 19 (金)
    グラフ 20 (土)
  • 週間予想

  • 16(火)、17(水)は比較的落ち着いたコンディションになりそうだが、18(木)、19(金)は気圧の谷や低気圧の影響で再びサイズアップする見込み
  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 16 (火)
    グラフ 17 (水)
    グラフ 18 (木)
    グラフ 19 (金)
    グラフ 20 (土)
  • 週間予想

  • 週間予想

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