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千葉北 エリア 波概況

明朝は全域で風が弱い予報。多くの場所でコンディションは回復しそう

[ビギナーアドバイス]


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更新予定時刻
07:00 / 11:00 / 18:45

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前線が途切れたここ数日は弱い東ウネリの雰囲気を感じていながら、腰〜腹サイズの物足りない乗り心地や波数の少なさが残念な様子です

それでは、地形レポートです!

夷隅

5/14水曜日の10時半頃の様子から地形をレポートします。潮は干潮寸前です。前回以降もサイズアップのきっかけが南東コンディション次第な雰囲気になっていたので、出番となるサイズをキープしていたものの、風波のような波質が目立っていた事を含めるとサイドオンショアのヨレやカレントに影響され、見た目以上のボヨつきや癖の強い乗り心地のフェイスが増えていた印象です。
いすみ1
潮回りとしては以前からの仕上がりにとってプラスに働いていて、深さが気になるミドル〜アウトの反応にピークの雰囲気を感じれる景色があり、整ったコンディションに可能性を探っていましたが、風向きの悪さが狙えるサイズのキープを台無しにしていたように思います。
いすみ2
今週に入ってからのコンディションのリセットはサイズを乏しくしてしまい、No.1以外のエリアにとっては狙えるブレイクを失った状況ながら、フェイスのヨレやカレントの悪影響はなく、控えめな東ウネリの雰囲気が素直に反応していたので、No.1の堤防際にキープしているレフトの形も安定し、この日の腰〜腹ブレイクでもサイズのわりに遊べる距離感を残していました。
いすみ3
干潮に合わせる地形は変わらず潮位に縛りがある様子でしたが、南東コンディションのサイズアップはビーチを削ったりインサイドを確保する要因になっていたので、No.1を基準にした干潮狙いの可能性を維持できている状況です。

太東

水曜日5/14の11時半頃の状況から地形をジャッジします。前回の更新直後のクローズ気味た状態がこのエリア全域で厄介なブレイクを残していましたが、他のポイントよりも南東の風を防げていたり、控えめに反応する南寄りの波向に対してはここが基準になる日も多く、前半の期間で避難所的な活躍があったように思えます。
太東1
ショートボードに対応するハッキリしたブレイクや堤防周辺からの安定したレギュラーが混雑の原因になっていたものの、週末にかけてキープした可能性のある腰〜腹サイズに面ツルブレイクを狙えていた印象です。
太東2
今週からのコンディションの変化はここにとって対応をギリギリにする反応にしていますが、弱い東風に目立った悪影響はなく、形になる為の必要最低限のカレントを残しながら素直なブレイクを維持できていました。
他よりも控えめなサイズの対応にとっては夷隅と同じく潮回りに助けられていた状況でもあり、広範囲なブレイクはピークのまとまりが悪くなっていましたが、ロングボードで距離を乗れる広さを保っていたと思います。
太東3
堤防周辺では地形が干上がって狙えない時間帯がありつつ、上げ始めからハーフタイドの変化で手前に集まるブレイクは形や波のまとまりがよくなり、引き始めからのタイミングを含めて乗り心地を重視した狙い目だった雰囲気です。ガスト寄りのエリアにかけて膝〜腰サイズに対応できる地形や狙い易いショルダーからのブレイクに乗りしろをキープできていました。

志田下

5/14水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。南東コンディションをきっかけにした反応で前回の更新直後に余計なサイズを残してしまいましたが、太東のような面ツルではなかったものの他のポイントより風のヨレが少ない波を選べていて、風波のが絡んだ南寄りの波向はレギュラー重視ながらポイント全域に乗りしろのあるフェイスやハッキリしたピークを増やしてくれたので、上級者やプロライダー向けな印象はありつつチューブを狙えるブレイクや形のまとまりを探せていたと思います。
志田下1
その後の落ち着き傾向な期間に関しても南東コンディションをきっかけに胸サイズのセットを取り戻していたので、一宮方面よりも控えめなサイズでも深いセクションや余計なカレントのストレスが少ない乗り心地を維持できていた印象です。
志田下2
しかし、スモールコンディションに都合のいい干潮の動きがここでは必要以上の変化になってしまい、サイズ的なアウトの反応の鈍さと干潮時に干上がるインサイドによってミドルエリアの対応を狭くされ、波にとってもペラペラに痩せていくフェイスに乗り心地の反発を味わえず、最近のハーフタイドより少ない潮位はデメリットが気になるタイミングのようでした。
志田3
今週からの東風コンディションに目立った悪影響はないものの、サイズ不足な状況に対しては手前に集まる反応やインサイドの地形を重視した対応が無難になっていたので、右側のレギュラーやカレントが絡む正面エリアも上げ際のまとまりがボヨつきに変わりやすく、地形に大きな変化はありませんが、潮位に影響されて狙い目が短かった印象です。

東浪見

5/15木曜日の12時頃の地形レポートです。干潮の潮止まりです。南東コンディションの予想以上の反応が更新直後にクローズな雰囲気にしていましたが、右側のレギュラーにとっては十分なサイズと波数のきっかけになり、太東や志田ほどではないものの堤防周辺の悪影響が少ない波を探しながら落ち着き傾向の中でサイズの調整ができていた印象です。
東浪見1
しかし、風波が絡んだ波質は見た目よりも斜度のゆるいフェイスが目立ち、沖のオンショアの雰囲気が伝わってヨレや重なりがボヨつきになったり、レギュラー重視な波向ではありつつ、ワイドなピークやショルダーの短さが気になる様子でもありました。
朝夕の風の弱まりを安定して狙えていたので、満タンの潮位に対応できる胸以上のサイズをキープした期間はポイント全域にピークが残っていましたが、サイズが落ち着くほど潮時の調整や波選びが難しくなっていて、今週に入ってからの反応のリセットは対応するエリアが限定された乏しいブレイクに変わっています。
東浪見2
干潮の大きさがサイズ不足では使えないアウトの対応を残していたので、右側半分の地形で広範囲なブレイクを探せていましたが、力の弱い厚めなフェイスがトロ速いセクションを増やしてしまい、浮力の強いボードを使っても満足する乗り心地は少なかったと思います。
干潮時で比較すると地形的に志田よりも対応を維持できていながら、サイズ不足は形やブレイクがハッキリせず、ショートボードにとっては左側の手前の地形に集まるブレイクの方が可能性がありそうです。
東浪見3
潮の動きが形やブレイクを不安定にして狙い目が短くなっていましたが、朝の無風と引きの変化に無難なタイミングがありそうです。
上げの動きに関してはボヨつく時間帯が目立ってしまい、ピークのまとまりと波のボリュームアップを狙ってもサイズやコンディション次第で時間がかなり限られていました。

サンライズ

木曜日(5/15)13時頃の地形チェックです。潮は上げ始めです。クローズ気味た雰囲気が厄介なスタートになっていたものの、深いセクションが気になるここの地形にとってはサイズアップがその後の可能性を残してくれたので、南東コンディションはオンショアのような様子になっていながら、気圧配置の入れ替わりにサイズを取り戻すきっかけがあったので、先週までの胸〜肩ブレイクのタイミングには潮位の高さに対応できていて、朝夕の風の弱い時間帯を狙い易かったと思います。
サンライズ1
今週に入ってからの乏しい反応は満タン時のショアブレイクにピークのまとまりや乗りしろのあるフェイスが少なく、干潮時に関しても動きの大きさはありつつ深いセクションが解消されず、途中で途切れるブレイクはそのままで変化が激しい印象でしたが、他のポイントと比べてミドル〜アウトに潜む地形で広範囲なブレイクが残っていたので、力の弱さが浮力の強いボードに限定されるブレイクながら、分断された地形のまとまりでロングボードやサップで遊べる波をさがせていました。
サンライズ2
右側の堤防周辺のまとまりはピークからの素直なブレイクが復活しているように見えましたが、正面〜左側に残るインサイドのカレントセクションが潮時によってフェイスの重なりや形を複雑にしていて、サイズや潮位の調整ができても滑走感を楽しめる波は少ないと思います。
サンライズ3
控えめなサイズでもウネリの反応があればショアブレイクを含めて波のまとまりがあるかもしれませんが、今のところボヨつきに負けた雰囲気が続いていて、引きの変化が無難な狙い目のようでした。

一宮

5/15木曜日の14時頃の地形チェックレポートとなります。潮は上げ始めです。必要以上のサイズが反応してハードな雰囲気から始まりつつ、先週は落ち着き傾向の中にも南東コンディションのサイズの復活があったり、胸以上あれば潮の動きに対しても狙い目を維持していて、朝夕の風の弱まりを基準に出番を残してくれていました。
一宮
しかし、高気圧のポジションのわりに今週からの東風コンディションはサイズアップを感じられず、地形にとっても先週のサイズやカレントがインサイドの広がりやアウトのまとまりをキープする働きになればよかったのですが、深いセクションを残しながら分断された仕上がりをそのままにしていたので、引きに向かう潮の動きに無難な狙い目はあるものの、インサイドが干上がってしまうとミドル〜アウトの地形のがメインになり、乏しいサイズのハッキリしないブレイクでは使えるエリアが狭く、この時の潮位の低さにとっても上げの変化がボヨつきを早めているようです。
一宮2
左側やファミマ側にショアブレイクゾーンが残っていましたが、ポイントが広く対応できるのはインサイドの地形に水がある潮位だと思います。
一宮3
ファミマ側は干潮時の良さがあるかもしれませんが、全体で見ると潮が多い方が手前に集まる波に乗りしろを探せそうです。上げに向かう時間帯はボヨつきとのバランスが狙い目を難しくしていました。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、前回の更新時に強まった南東コンディションが予想以上のサイズアップを誘導したので、このエリア全域でオンショアのような景色やアウトからの余計なブレイクがハードな対応となり、強まったカレントを含めてクローズな雰囲気からスタートしましたが、風の影響やサイズが控えめな太東が避難所として活躍し、志田にかけての比較的ヨレが少ないフェイスと形をキープしたオーバーヘッドのコンディションは上級者のセッションで盛り上がっていた印象です。
風波の反応と重なったサイズ感は翌日に頭範囲の落ち着きを取り戻し、連休中も朝の無風や西風の狙い目に助けられながらお手軽な胸前後のサイズを楽しめていました。
7〜8日に北東コンディションの強まりはあったものの、その後も南東コンディションとの入れ替わりに反応した胸〜肩サイズの復活で11日にかけて距離や乗り心地を遊べるブレイクをキープし、一宮〜太東でオフショアのポイント選びができていたと思います。
今週に入ってからは悪影響が解消されたコンディションに以前よりも癖のないブレイクを期待できそうでしたが、沖の前線と高気圧の勢力に影響されてウネリをブロックされているので、志田周辺の地形にスモールコンディションの対応を求めても控えめな反応がフラットのような雰囲気にしてしまい、腰〜腹ブレイクが残る一宮〜東浪見区間に関しても、力の弱い波質が分断された仕上がりに負けて癖の強いブレイクが続き、大潮の動きがインサイドの地形を使わせてくれなかったり、条件の縛りの多さが対応を難しくしている状態でした。
さて、この先の波は、次回までの期間は南西コンディションの影響が目立ち、勢力は強まりつつこのエリアにとってはこれまでの南東と比べて反応が控えめになると思うので、基本的に期待できない雰囲気ではありますが、南寄りの波向でサイズアップすれば、開いたフェイスや力の弱さが気になるにもののレギュラー重視な形のまとまりを狙えるかもしれません。しかし、月曜日や次の更新頃には北東コンディションの入れ替わりがありそうなので、ウネリより風波の印象が強い様子からはリセットが早まってしまい、志田周辺のサイズ不足や一宮・サンライズ方面の地形で物足りないブレイクと複雑さが目立つ予想です。干潮の大きさが解消されてインサイドの地形の対応が安定すると思いますが、ウネリのきっかけがない反応ではミドルエリアを狙える胸〜肩サイズがあってもフェイスのボヨつきに苦戦しそうです。どちらかと言うと来週末の低気圧の通過やその後の高気圧が影響する東風コンディションの方が質のいい反応に期待できると思います。

最後に、水温ですが、ゴールデンウィークとは思えない冷たさが徐々に緩和され、外気に助けられながらブーツなしの対応も問題なくなり、今週の18℃の水温はやっとジャーフルが基準になってきましたが、前日の南西コンディションで夷隅方面は以前の15℃の状態になっていたので、日曜日にかけての南西の強まり具合いで再び冬用のフルスーツが必要になるかもしれません。


[プロサーファー紹介:関田秀俊]
photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

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関田秀俊

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皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前線が途切れたここ数日は弱い東ウネリの雰囲気を感じていながら、腰〜腹サイズの物足りない乗り心地や波数の少なさが残念な様子です

それでは、地形レポートです!

夷隅

5/14水曜日の10時半頃の様子から地形をレポートします。潮は干潮寸前です。前回以降もサイズアップのきっかけが南東コンディション次第な雰囲気になっていたので、出番となるサイズをキープしていたものの、風波のような波質が目立っていた事を含めるとサイドオンショアのヨレやカレントに影響され、見た目以上のボヨつきや癖の強い乗り心地のフェイスが増えていた印象です。
いすみ1
潮回りとしては以前からの仕上がりにとってプラスに働いていて、深さが気になるミドル〜アウトの反応にピークの雰囲気を感じれる景色があり、整ったコンディションに可能性を探っていましたが、風向きの悪さが狙えるサイズのキープを台無しにしていたように思います。
いすみ2
今週に入ってからのコンディションのリセットはサイズを乏しくしてしまい、No.1以外のエリアにとっては狙えるブレイクを失った状況ながら、フェイスのヨレやカレントの悪影響はなく、控えめな東ウネリの雰囲気が素直に反応していたので、No.1の堤防際にキープしているレフトの形も安定し、この日の腰〜腹ブレイクでもサイズのわりに遊べる距離感を残していました。
いすみ3
干潮に合わせる地形は変わらず潮位に縛りがある様子でしたが、南東コンディションのサイズアップはビーチを削ったりインサイドを確保する要因になっていたので、No.1を基準にした干潮狙いの可能性を維持できている状況です。

太東

水曜日5/14の11時半頃の状況から地形をジャッジします。前回の更新直後のクローズ気味た状態がこのエリア全域で厄介なブレイクを残していましたが、他のポイントよりも南東の風を防げていたり、控えめに反応する南寄りの波向に対してはここが基準になる日も多く、前半の期間で避難所的な活躍があったように思えます。
太東1
ショートボードに対応するハッキリしたブレイクや堤防周辺からの安定したレギュラーが混雑の原因になっていたものの、週末にかけてキープした可能性のある腰〜腹サイズに面ツルブレイクを狙えていた印象です。
太東2
今週からのコンディションの変化はここにとって対応をギリギリにする反応にしていますが、弱い東風に目立った悪影響はなく、形になる為の必要最低限のカレントを残しながら素直なブレイクを維持できていました。
他よりも控えめなサイズの対応にとっては夷隅と同じく潮回りに助けられていた状況でもあり、広範囲なブレイクはピークのまとまりが悪くなっていましたが、ロングボードで距離を乗れる広さを保っていたと思います。
太東3
堤防周辺では地形が干上がって狙えない時間帯がありつつ、上げ始めからハーフタイドの変化で手前に集まるブレイクは形や波のまとまりがよくなり、引き始めからのタイミングを含めて乗り心地を重視した狙い目だった雰囲気です。ガスト寄りのエリアにかけて膝〜腰サイズに対応できる地形や狙い易いショルダーからのブレイクに乗りしろをキープできていました。

志田下

5/14水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。南東コンディションをきっかけにした反応で前回の更新直後に余計なサイズを残してしまいましたが、太東のような面ツルではなかったものの他のポイントより風のヨレが少ない波を選べていて、風波のが絡んだ南寄りの波向はレギュラー重視ながらポイント全域に乗りしろのあるフェイスやハッキリしたピークを増やしてくれたので、上級者やプロライダー向けな印象はありつつチューブを狙えるブレイクや形のまとまりを探せていたと思います。
志田下1
その後の落ち着き傾向な期間に関しても南東コンディションをきっかけに胸サイズのセットを取り戻していたので、一宮方面よりも控えめなサイズでも深いセクションや余計なカレントのストレスが少ない乗り心地を維持できていた印象です。
志田下2
しかし、スモールコンディションに都合のいい干潮の動きがここでは必要以上の変化になってしまい、サイズ的なアウトの反応の鈍さと干潮時に干上がるインサイドによってミドルエリアの対応を狭くされ、波にとってもペラペラに痩せていくフェイスに乗り心地の反発を味わえず、最近のハーフタイドより少ない潮位はデメリットが気になるタイミングのようでした。
志田3
今週からの東風コンディションに目立った悪影響はないものの、サイズ不足な状況に対しては手前に集まる反応やインサイドの地形を重視した対応が無難になっていたので、右側のレギュラーやカレントが絡む正面エリアも上げ際のまとまりがボヨつきに変わりやすく、地形に大きな変化はありませんが、潮位に影響されて狙い目が短かった印象です。

東浪見

5/15木曜日の12時頃の地形レポートです。干潮の潮止まりです。南東コンディションの予想以上の反応が更新直後にクローズな雰囲気にしていましたが、右側のレギュラーにとっては十分なサイズと波数のきっかけになり、太東や志田ほどではないものの堤防周辺の悪影響が少ない波を探しながら落ち着き傾向の中でサイズの調整ができていた印象です。
東浪見1
しかし、風波が絡んだ波質は見た目よりも斜度のゆるいフェイスが目立ち、沖のオンショアの雰囲気が伝わってヨレや重なりがボヨつきになったり、レギュラー重視な波向ではありつつ、ワイドなピークやショルダーの短さが気になる様子でもありました。
朝夕の風の弱まりを安定して狙えていたので、満タンの潮位に対応できる胸以上のサイズをキープした期間はポイント全域にピークが残っていましたが、サイズが落ち着くほど潮時の調整や波選びが難しくなっていて、今週に入ってからの反応のリセットは対応するエリアが限定された乏しいブレイクに変わっています。
東浪見2
干潮の大きさがサイズ不足では使えないアウトの対応を残していたので、右側半分の地形で広範囲なブレイクを探せていましたが、力の弱い厚めなフェイスがトロ速いセクションを増やしてしまい、浮力の強いボードを使っても満足する乗り心地は少なかったと思います。
干潮時で比較すると地形的に志田よりも対応を維持できていながら、サイズ不足は形やブレイクがハッキリせず、ショートボードにとっては左側の手前の地形に集まるブレイクの方が可能性がありそうです。
東浪見3
潮の動きが形やブレイクを不安定にして狙い目が短くなっていましたが、朝の無風と引きの変化に無難なタイミングがありそうです。
上げの動きに関してはボヨつく時間帯が目立ってしまい、ピークのまとまりと波のボリュームアップを狙ってもサイズやコンディション次第で時間がかなり限られていました。

サンライズ

木曜日(5/15)13時頃の地形チェックです。潮は上げ始めです。クローズ気味た雰囲気が厄介なスタートになっていたものの、深いセクションが気になるここの地形にとってはサイズアップがその後の可能性を残してくれたので、南東コンディションはオンショアのような様子になっていながら、気圧配置の入れ替わりにサイズを取り戻すきっかけがあったので、先週までの胸〜肩ブレイクのタイミングには潮位の高さに対応できていて、朝夕の風の弱い時間帯を狙い易かったと思います。
サンライズ1
今週に入ってからの乏しい反応は満タン時のショアブレイクにピークのまとまりや乗りしろのあるフェイスが少なく、干潮時に関しても動きの大きさはありつつ深いセクションが解消されず、途中で途切れるブレイクはそのままで変化が激しい印象でしたが、他のポイントと比べてミドル〜アウトに潜む地形で広範囲なブレイクが残っていたので、力の弱さが浮力の強いボードに限定されるブレイクながら、分断された地形のまとまりでロングボードやサップで遊べる波をさがせていました。
サンライズ2
右側の堤防周辺のまとまりはピークからの素直なブレイクが復活しているように見えましたが、正面〜左側に残るインサイドのカレントセクションが潮時によってフェイスの重なりや形を複雑にしていて、サイズや潮位の調整ができても滑走感を楽しめる波は少ないと思います。
サンライズ3
控えめなサイズでもウネリの反応があればショアブレイクを含めて波のまとまりがあるかもしれませんが、今のところボヨつきに負けた雰囲気が続いていて、引きの変化が無難な狙い目のようでした。

一宮

5/15木曜日の14時頃の地形チェックレポートとなります。潮は上げ始めです。必要以上のサイズが反応してハードな雰囲気から始まりつつ、先週は落ち着き傾向の中にも南東コンディションのサイズの復活があったり、胸以上あれば潮の動きに対しても狙い目を維持していて、朝夕の風の弱まりを基準に出番を残してくれていました。
一宮
しかし、高気圧のポジションのわりに今週からの東風コンディションはサイズアップを感じられず、地形にとっても先週のサイズやカレントがインサイドの広がりやアウトのまとまりをキープする働きになればよかったのですが、深いセクションを残しながら分断された仕上がりをそのままにしていたので、引きに向かう潮の動きに無難な狙い目はあるものの、インサイドが干上がってしまうとミドル〜アウトの地形のがメインになり、乏しいサイズのハッキリしないブレイクでは使えるエリアが狭く、この時の潮位の低さにとっても上げの変化がボヨつきを早めているようです。
一宮2
左側やファミマ側にショアブレイクゾーンが残っていましたが、ポイントが広く対応できるのはインサイドの地形に水がある潮位だと思います。
一宮3
ファミマ側は干潮時の良さがあるかもしれませんが、全体で見ると潮が多い方が手前に集まる波に乗りしろを探せそうです。上げに向かう時間帯はボヨつきとのバランスが狙い目を難しくしていました。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、前回の更新時に強まった南東コンディションが予想以上のサイズアップを誘導したので、このエリア全域でオンショアのような景色やアウトからの余計なブレイクがハードな対応となり、強まったカレントを含めてクローズな雰囲気からスタートしましたが、風の影響やサイズが控えめな太東が避難所として活躍し、志田にかけての比較的ヨレが少ないフェイスと形をキープしたオーバーヘッドのコンディションは上級者のセッションで盛り上がっていた印象です。
風波の反応と重なったサイズ感は翌日に頭範囲の落ち着きを取り戻し、連休中も朝の無風や西風の狙い目に助けられながらお手軽な胸前後のサイズを楽しめていました。
7〜8日に北東コンディションの強まりはあったものの、その後も南東コンディションとの入れ替わりに反応した胸〜肩サイズの復活で11日にかけて距離や乗り心地を遊べるブレイクをキープし、一宮〜太東でオフショアのポイント選びができていたと思います。
今週に入ってからは悪影響が解消されたコンディションに以前よりも癖のないブレイクを期待できそうでしたが、沖の前線と高気圧の勢力に影響されてウネリをブロックされているので、志田周辺の地形にスモールコンディションの対応を求めても控えめな反応がフラットのような雰囲気にしてしまい、腰〜腹ブレイクが残る一宮〜東浪見区間に関しても、力の弱い波質が分断された仕上がりに負けて癖の強いブレイクが続き、大潮の動きがインサイドの地形を使わせてくれなかったり、条件の縛りの多さが対応を難しくしている状態でした。
さて、この先の波は、次回までの期間は南西コンディションの影響が目立ち、勢力は強まりつつこのエリアにとってはこれまでの南東と比べて反応が控えめになると思うので、基本的に期待できない雰囲気ではありますが、南寄りの波向でサイズアップすれば、開いたフェイスや力の弱さが気になるにもののレギュラー重視な形のまとまりを狙えるかもしれません。しかし、月曜日や次の更新頃には北東コンディションの入れ替わりがありそうなので、ウネリより風波の印象が強い様子からはリセットが早まってしまい、志田周辺のサイズ不足や一宮・サンライズ方面の地形で物足りないブレイクと複雑さが目立つ予想です。干潮の大きさが解消されてインサイドの地形の対応が安定すると思いますが、ウネリのきっかけがない反応ではミドルエリアを狙える胸〜肩サイズがあってもフェイスのボヨつきに苦戦しそうです。どちらかと言うと来週末の低気圧の通過やその後の高気圧が影響する東風コンディションの方が質のいい反応に期待できると思います。

最後に、水温ですが、ゴールデンウィークとは思えない冷たさが徐々に緩和され、外気に助けられながらブーツなしの対応も問題なくなり、今週の18℃の水温はやっとジャーフルが基準になってきましたが、前日の南西コンディションで夷隅方面は以前の15℃の状態になっていたので、日曜日にかけての南西の強まり具合いで再び冬用のフルスーツが必要になるかもしれません。

[プロサーファー紹介:関田秀俊] photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

千葉北 エリア 週間波予想
(sho)

  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 22 (木)
    グラフ 23 (金)
    グラフ 24 (土)
    グラフ 25 (日)
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  • 週間予想

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