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更新予定時刻
07:00 / 11:00 / 18:45

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


火曜日(9/4)からの北東コンディションに関しても風波の反応しかなく、ウネリの復活もないまま木曜日(9/6)の時点でもサイズや質感はリセットされた状態が続いているので、朝の引き始めから無難な変化を狙えるようになりましたが、各ポイントで潮位の調節が難しくなっている状況です。

それでは、地形レポートです!

一宮

9/4水曜日7時頃の地形レポートです。潮は引き始めハーフタイドに近い時間帯です。台風の不安定な動きによって以前予想していたバックスウェルの可能性がなくなってしまい、遅れながらも北東コンディションの変化はありつつウネリのきっかけを失ってしまったので、これまで通り胸サイズのセットをキープできているものの今のところ風波の印象が強く、力の弱いブレイクに対してはこれまでと逆向きのカレントやフェイスのヨレに影響されてスムーズなセクションを見つけるのが難しい雰囲気になっていました。
一宮1
波質やサイズのわりにこの時の潮位に対してもアウト寄りを使えるブレイクがあり、潮が少ない時間帯と比べると比較的サイズ感のある波でしたが、変化したばかりの状況からは風波のまとまりが弱く、正面右側やチビ堤防の左側でこれまでのレギュラーの形を残しながらも途切れるフェイスが目立っていた印象です。
一宮3
コンディションに影響されて堤防の右側で風を防ぐ状況ですが、地形的にはミドル〜アウトをメインにしたまとまりで対応をキープしているので、風波のまとまりやウネリのきっかけによってはレフトの形が安定するかもしれません。
一宮2
しかし、日中の干潮の大きさがカレントの複雑さや波のバラつきを強めていて、オンショアにとっては相性の悪い変化が目立つので、オフショアが落ち着くまではボヨつきとの戦いが気になる様子です。更に、前回のサイズアップでインサイドの複雑さが残り、ショアブレイクのまとまりを狙い難いのが残念な対応に思えます。

サンライズ

9/4水曜日の8時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かうハーフタイドの時間帯です。前日からの北東コンディションの変化は以前の南東コンディションと同じくサイドオンショアではあるものの、ウネリのきっかけがなくなってしまった状況に対しては逆向きの風とカレントの影響が強まってしまい、風波の力の弱さに対してブレイクの複雑さや形のまとまりの悪さが際立ち、胸サイズのセットは残っているものの北東のオンショアでコンディションがリセットされている印象です。
サンライズ1
ここもサイズや波質のわりにミドルエリアを基準にしたブレイクでポイントを広く使えていた雰囲気ながら、干潮に向かう潮の動きによって風波のボリュームがなくなり、カレントの強まりを含めると南東コンディションと比べて対応できる波が少なく、距離を滑れる反応やスムーズなセクションを探せていない状況です。
サンライズ2
地形としてはミドルエリアのまとまりをキープしていて、正面〜左側のピークや右側のレギュラーの形は残っているものの、8月の台風に影響されてインサイド周辺のカレントゾーンや深いセクションが残ってしまい、前回からのサイズに対しても潮が少ない時間帯を含めてフェイスが途切れる波が目立ち、地形の分断が気になる仕上がりになっていました。
サンライズ3
干潮の変化が波のバラつきやオンショアの悪影響を際立たせているので相性が悪くなってしまい、地形的にもショアブレイクのまとまりを狙えず、南風のコンディションの期間に関しても中間のボヨつきに苦戦させられるブレイクが目立っていました。

東浪見

水曜日(9/4)10時頃の地形チェックです。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯です。前回以降も南東や南風のヨレが気になりつつ、右側の風を防ぐエリアを基準にするとレギュラーの形をメインに滑れる波を探せていましたが、前日からの風向きの変化によって逆向きのカレントに影響され、久しぶりの北東コンディションに馴染んでいない様子からは途切れるブレイクやクセの悪いフェイスのヨレが目立っている状況です。
東浪見1
ウネリのきっかけがなくなっている雰囲気からも風の強さに負けて反応もリセットしているので、胸サイズのセットはフェイスを確保したブレイクが残っているものの、基本的には距離を楽しめない波が増えていました。地形としても一宮やサンライズほどのインサイドの深みはないようですが、比較的手前に集まっている仕上がりに対してはピークからの距離感に欠けていて、形になるピークのきっかけもほとんど探せていなかった印象です。
東浪見2
左側〜正面エリアにかけては砂の集まりが良く、控えめなサイズもハッキリしたブレイクになっていましたが、以前の南東コンディションの期間を含めても風のヨレが邪魔してしまい、見た目以上に滑り難さが目立っていたと思います。潮の動きを利用すると干潮時に合わせてインサイドの複雑さを回避できていて、ミドルエリアをメインにした対応を狙えていながら、台風を退けた高気圧からの東ウネリが途絶えてしまい、風波の雰囲気が強まってからは潮位の少なさに対して波のボリュームもなくなり、腹前後のサイズにとって余計カレントの影響が際立っていました。
東浪見3
しかし、アウト地形にも今のところハッキリしたピークを狙えず、潮が多くなっても全体的にボヨつきが気になるブレイクが増えていて、ショアブレイクや形のまとまりが良くなるわけでもなさそうです。ここ数日でサイズ不足な雰囲気が強まっているので走り込めるフェイスが見つからず、他のポイントほどの対応もなかったように思います。

志田

9/5木曜日の8時頃の様子から地形をレポートします。潮は引き始めからハーフタイドに近い時間帯です。前回以降も台風を退けていた沖の高気圧の強まりによって東ウネリをキープしていたので、南東コンディションのヨレが気になりつつ前半の期間に関しては胸〜肩近いセットを狙えていましたが、週末以降で徐々に風波の雰囲気に変わってしまい、今週に入ってからはセットも控えめになっていて、昨晩にかけて強まった北東コンディションに対してもウネリやサイズの復活はなく、以前と比べて反応の乏しい状態が続いていました。
志田下1
この日も堤防周辺や正面エリアではサイズ以上のカレントが目立っている印象で、これまで対応していた右側のレギュラーを含めて全体的にピークのまとまりやフェイスをキープした形が複雑になり、前回よりも手前で反応するブレイクが地形の浅さに影響されてワイドになっていた状況です。
志田下2
複雑さを増しているカレントの働きでミドル〜アウトにピークのきっかけができればその後の対応に可能性が残るものの、インサイドや正面エリアの地形の荒れ具合いからも浅いセクションと深みが残るエリアが極端になってしまい、整ったコンディションを取り戻しても形や距離を遊べるブレイクを望めない雰囲気です。
志田下3
オンショアに対しては干潮に近い時間帯の波のバラつきやカレントの悪影響が際立ち、上げに向かうタイミングの形のまとまりも今のサイズではボヨつきが気になる変化になっていたので、ハーフタイドが無難な狙い目ながら、潮位に拘っても特別な変化はなさそうでした。

太東

木曜日9/5の9時頃の状況から地形をジャッジします。潮は引きに向かうハーフタイドくらいの時間帯です。サイズで比較すると他よりもかなり控えめな反応ながら、前半の期間にキープしたウネリのきっかけで腰前後のブレイクが残っていたので、ここにとっては堤防の内側にまとまる形を狙いやすく、初心者向けな波を狙えていました。
太東1
南東を含めて南風が絡んだ期間はどこよりも整った波でもあったので、ロングボードにとっても遊びやすいブレイクを探せていたと思います。膝〜腰あれば干潮に合わせて堤防周辺からピークが残っていたのでサイズなりに距離も狙えていた印象ですが、週末からの風波傾向な反応は波数が減少してしまい、力の弱いフェイスは滑りも悪くなっていたように思います。
太東2
ここ数日の北東コンディションに関しても風波は残しつつウネリの復活がないので、地形に対するブレイクも複雑になり、形を探せてもヨレと重なるフェイスが途切れたりして距離感に欠けるブレイクが目立っている状況です。
太東3
余計な強まりはないのでカレントをきっかけに出現するピークを狙えれば形を遊べていましたが、地形の様子からはミドルエリアの浅さよってワイドなセクションも目立っていて、控えめなコンディションの対応をキープしながら、サイズ不足や潮が多い時間のインサイドのボヨつきも気になり、最近の風波ではフェイスをキープした波が少なくなっています。

夷隅

9/5木曜日の10時頃の地形チェックレポートとなります。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯です。前回の台風で復活したインサイドの広がりをキープしていたので、ここにとっても東ウネリの反応は狙えるブレイクのきっかけになっていたものの、その期間の南風が絡むコンディションは一宮方面と比べてもヨレや重なりのクセの悪さが目立ってしまい、複雑さに負けたフェイスでは乗り心地を楽しめず、残念な雰囲気が続いていました。
いすみ1
ここ数日の北東コンディションに対しては比較的風の影響を防げているものの、最近の風波ではショアブレイクがやっとな様子に変わってしまい、ウネリの反応よりも形や距離を狙えるピークのまとまりがないので、整った波を見つけても全体的にサイズ不足な印象です。
いすみ2
スモールコンディションの対応をキープしているNo.1に限ってはショアブレイクの広さでギリギリな対応が残されていましたが、狙い目となるこの時の潮の動きに対してもセットや堤防際のレフトの波数が少なく、形が不安定な雰囲気からも一宮〜志田周辺のオンショアブレイクと大して差はなかったと思います。
いすみ3
サイズの働きに加えてカレントも弱まってしまうと、ピークのきっかけやインサイドの広がりがハッキリしなくなってしまい、特徴的なコンパクトな形を探し難くなりそうです。今の仕上がりと潮位の調節で胸サイズあれば十分遊べる可能性はありつつ、不安定なコンディションからは思うような条件が揃わない状況です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、前回の更新以降で不安定な動きをしていた台風も消滅傾向になったので、通過後のバックスウェルの予想も期待できない状態でしたが、沖の高気圧から張り出す東ウネリの反応をキープしながら前半の期間をメインに胸〜肩近いセットを狙えていました。
しかし、南東コンディションの強まりも続いてしまい、朝凪の時間帯で悪影響の少ない波を探せていたものの、日中の風によって太東以外のポイントではフェイスのヨレが目立っていて、形が残る波やお手軽に楽しめるブレイクもスムーズなセクションが少なく、このエリア全域でレギュラーの狙い易さはありつつ、波質の力の弱さを含めて浮力の強いボードかないと見た目より距離を遊べなかった印象です。
個人的には滑走感のある志田のショアブレイクのような反応にお世話になり、右側〜正面エリアを基準に形を探せていました。
週末の南風コンディションに変わってからは全域でウネリの雰囲気が弱まっていて、風波と重なった腹〜胸ブレイクを残しながらも波数の減少や潮が多くなる時間帯のボヨつきが目立っていたので、ブレイクのバラつきを含めて引きすぎな印象が強まっていても干潮前後〜ハーフタイドを基準にした時間帯が無難な対応だったと思います。
さて、この先の波は、次回までの期間は基本的に南風が絡むコンディションが予想されているので、水温やサイズの低下が気になる雰囲気ですが、風の弱い日を選べたり朝夕を基準に悪影響の少ない波が見つかりそうです。
今のところ来週前半に関しては北東や南東のような沖からのコンディションもあって、微妙なウネリでも取り戻せれば胸前後のブレイクに期待できる期間も残されつつ、気圧配置としてはハッキリしたきっかけはないので、力が弱くても風波の反応がやっとになるかもしれません。
ここ数年で比較すると7月からお手軽なサイズに恵まれていましたが、不安定な天気からもウネリのきっかけやまとまりがなく、物足りないコンディションが続く番になっている状況に思えます。
胸以上のサイズがあれば各ポイントでミドルエリアがメインになるブレイクになり、手前の複雑さを回避した潮位に合わせて地形を攻略できそうですが、風波やサイズ不足などの力の弱い波質にとっては干潮前後の波のバラつきや余計なカレントの強まりが気になり、満タン前後のボヨつきを含めると潮のタイミングによって悪影響が目立つ波が増える予想です。

最後に、水温ですが、長く続いた30℃の水温も前回以降の南風のコンディションからは徐々に下がり始めていたので、月〜水曜日にかけての23℃はスプリングを着ても冷たく感じましたが、北東コンディションの効果で木曜日の時点で25℃まで復活し、タッパーやトランクスの対応に戻っている様子です。


[プロサーファー紹介:関田秀俊]
photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

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皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


火曜日(9/4)からの北東コンディションに関しても風波の反応しかなく、ウネリの復活もないまま木曜日(9/6)の時点でもサイズや質感はリセットされた状態が続いているので、朝の引き始めから無難な変化を狙えるようになりましたが、各ポイントで潮位の調節が難しくなっている状況です。

それでは、地形レポートです!

一宮

9/4水曜日7時頃の地形レポートです。潮は引き始めハーフタイドに近い時間帯です。台風の不安定な動きによって以前予想していたバックスウェルの可能性がなくなってしまい、遅れながらも北東コンディションの変化はありつつウネリのきっかけを失ってしまったので、これまで通り胸サイズのセットをキープできているものの今のところ風波の印象が強く、力の弱いブレイクに対してはこれまでと逆向きのカレントやフェイスのヨレに影響されてスムーズなセクションを見つけるのが難しい雰囲気になっていました。
一宮1
波質やサイズのわりにこの時の潮位に対してもアウト寄りを使えるブレイクがあり、潮が少ない時間帯と比べると比較的サイズ感のある波でしたが、変化したばかりの状況からは風波のまとまりが弱く、正面右側やチビ堤防の左側でこれまでのレギュラーの形を残しながらも途切れるフェイスが目立っていた印象です。
一宮3
コンディションに影響されて堤防の右側で風を防ぐ状況ですが、地形的にはミドル〜アウトをメインにしたまとまりで対応をキープしているので、風波のまとまりやウネリのきっかけによってはレフトの形が安定するかもしれません。
一宮2
しかし、日中の干潮の大きさがカレントの複雑さや波のバラつきを強めていて、オンショアにとっては相性の悪い変化が目立つので、オフショアが落ち着くまではボヨつきとの戦いが気になる様子です。更に、前回のサイズアップでインサイドの複雑さが残り、ショアブレイクのまとまりを狙い難いのが残念な対応に思えます。

サンライズ

9/4水曜日の8時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かうハーフタイドの時間帯です。前日からの北東コンディションの変化は以前の南東コンディションと同じくサイドオンショアではあるものの、ウネリのきっかけがなくなってしまった状況に対しては逆向きの風とカレントの影響が強まってしまい、風波の力の弱さに対してブレイクの複雑さや形のまとまりの悪さが際立ち、胸サイズのセットは残っているものの北東のオンショアでコンディションがリセットされている印象です。
サンライズ1
ここもサイズや波質のわりにミドルエリアを基準にしたブレイクでポイントを広く使えていた雰囲気ながら、干潮に向かう潮の動きによって風波のボリュームがなくなり、カレントの強まりを含めると南東コンディションと比べて対応できる波が少なく、距離を滑れる反応やスムーズなセクションを探せていない状況です。
サンライズ2
地形としてはミドルエリアのまとまりをキープしていて、正面〜左側のピークや右側のレギュラーの形は残っているものの、8月の台風に影響されてインサイド周辺のカレントゾーンや深いセクションが残ってしまい、前回からのサイズに対しても潮が少ない時間帯を含めてフェイスが途切れる波が目立ち、地形の分断が気になる仕上がりになっていました。
サンライズ3
干潮の変化が波のバラつきやオンショアの悪影響を際立たせているので相性が悪くなってしまい、地形的にもショアブレイクのまとまりを狙えず、南風のコンディションの期間に関しても中間のボヨつきに苦戦させられるブレイクが目立っていました。

東浪見

水曜日(9/4)10時頃の地形チェックです。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯です。前回以降も南東や南風のヨレが気になりつつ、右側の風を防ぐエリアを基準にするとレギュラーの形をメインに滑れる波を探せていましたが、前日からの風向きの変化によって逆向きのカレントに影響され、久しぶりの北東コンディションに馴染んでいない様子からは途切れるブレイクやクセの悪いフェイスのヨレが目立っている状況です。
東浪見1
ウネリのきっかけがなくなっている雰囲気からも風の強さに負けて反応もリセットしているので、胸サイズのセットはフェイスを確保したブレイクが残っているものの、基本的には距離を楽しめない波が増えていました。地形としても一宮やサンライズほどのインサイドの深みはないようですが、比較的手前に集まっている仕上がりに対してはピークからの距離感に欠けていて、形になるピークのきっかけもほとんど探せていなかった印象です。
東浪見2
左側〜正面エリアにかけては砂の集まりが良く、控えめなサイズもハッキリしたブレイクになっていましたが、以前の南東コンディションの期間を含めても風のヨレが邪魔してしまい、見た目以上に滑り難さが目立っていたと思います。潮の動きを利用すると干潮時に合わせてインサイドの複雑さを回避できていて、ミドルエリアをメインにした対応を狙えていながら、台風を退けた高気圧からの東ウネリが途絶えてしまい、風波の雰囲気が強まってからは潮位の少なさに対して波のボリュームもなくなり、腹前後のサイズにとって余計カレントの影響が際立っていました。
東浪見3
しかし、アウト地形にも今のところハッキリしたピークを狙えず、潮が多くなっても全体的にボヨつきが気になるブレイクが増えていて、ショアブレイクや形のまとまりが良くなるわけでもなさそうです。ここ数日でサイズ不足な雰囲気が強まっているので走り込めるフェイスが見つからず、他のポイントほどの対応もなかったように思います。

志田

9/5木曜日の8時頃の様子から地形をレポートします。潮は引き始めからハーフタイドに近い時間帯です。前回以降も台風を退けていた沖の高気圧の強まりによって東ウネリをキープしていたので、南東コンディションのヨレが気になりつつ前半の期間に関しては胸〜肩近いセットを狙えていましたが、週末以降で徐々に風波の雰囲気に変わってしまい、今週に入ってからはセットも控えめになっていて、昨晩にかけて強まった北東コンディションに対してもウネリやサイズの復活はなく、以前と比べて反応の乏しい状態が続いていました。
志田下1
この日も堤防周辺や正面エリアではサイズ以上のカレントが目立っている印象で、これまで対応していた右側のレギュラーを含めて全体的にピークのまとまりやフェイスをキープした形が複雑になり、前回よりも手前で反応するブレイクが地形の浅さに影響されてワイドになっていた状況です。
志田下2
複雑さを増しているカレントの働きでミドル〜アウトにピークのきっかけができればその後の対応に可能性が残るものの、インサイドや正面エリアの地形の荒れ具合いからも浅いセクションと深みが残るエリアが極端になってしまい、整ったコンディションを取り戻しても形や距離を遊べるブレイクを望めない雰囲気です。
志田下3
オンショアに対しては干潮に近い時間帯の波のバラつきやカレントの悪影響が際立ち、上げに向かうタイミングの形のまとまりも今のサイズではボヨつきが気になる変化になっていたので、ハーフタイドが無難な狙い目ながら、潮位に拘っても特別な変化はなさそうでした。

太東

木曜日9/5の9時頃の状況から地形をジャッジします。潮は引きに向かうハーフタイドくらいの時間帯です。サイズで比較すると他よりもかなり控えめな反応ながら、前半の期間にキープしたウネリのきっかけで腰前後のブレイクが残っていたので、ここにとっては堤防の内側にまとまる形を狙いやすく、初心者向けな波を狙えていました。
太東1
南東を含めて南風が絡んだ期間はどこよりも整った波でもあったので、ロングボードにとっても遊びやすいブレイクを探せていたと思います。膝〜腰あれば干潮に合わせて堤防周辺からピークが残っていたのでサイズなりに距離も狙えていた印象ですが、週末からの風波傾向な反応は波数が減少してしまい、力の弱いフェイスは滑りも悪くなっていたように思います。
太東2
ここ数日の北東コンディションに関しても風波は残しつつウネリの復活がないので、地形に対するブレイクも複雑になり、形を探せてもヨレと重なるフェイスが途切れたりして距離感に欠けるブレイクが目立っている状況です。
太東3
余計な強まりはないのでカレントをきっかけに出現するピークを狙えれば形を遊べていましたが、地形の様子からはミドルエリアの浅さよってワイドなセクションも目立っていて、控えめなコンディションの対応をキープしながら、サイズ不足や潮が多い時間のインサイドのボヨつきも気になり、最近の風波ではフェイスをキープした波が少なくなっています。

夷隅

9/5木曜日の10時頃の地形チェックレポートとなります。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯です。前回の台風で復活したインサイドの広がりをキープしていたので、ここにとっても東ウネリの反応は狙えるブレイクのきっかけになっていたものの、その期間の南風が絡むコンディションは一宮方面と比べてもヨレや重なりのクセの悪さが目立ってしまい、複雑さに負けたフェイスでは乗り心地を楽しめず、残念な雰囲気が続いていました。
いすみ1
ここ数日の北東コンディションに対しては比較的風の影響を防げているものの、最近の風波ではショアブレイクがやっとな様子に変わってしまい、ウネリの反応よりも形や距離を狙えるピークのまとまりがないので、整った波を見つけても全体的にサイズ不足な印象です。
いすみ2
スモールコンディションの対応をキープしているNo.1に限ってはショアブレイクの広さでギリギリな対応が残されていましたが、狙い目となるこの時の潮の動きに対してもセットや堤防際のレフトの波数が少なく、形が不安定な雰囲気からも一宮〜志田周辺のオンショアブレイクと大して差はなかったと思います。
いすみ3
サイズの働きに加えてカレントも弱まってしまうと、ピークのきっかけやインサイドの広がりがハッキリしなくなってしまい、特徴的なコンパクトな形を探し難くなりそうです。今の仕上がりと潮位の調節で胸サイズあれば十分遊べる可能性はありつつ、不安定なコンディションからは思うような条件が揃わない状況です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、前回の更新以降で不安定な動きをしていた台風も消滅傾向になったので、通過後のバックスウェルの予想も期待できない状態でしたが、沖の高気圧から張り出す東ウネリの反応をキープしながら前半の期間をメインに胸〜肩近いセットを狙えていました。
しかし、南東コンディションの強まりも続いてしまい、朝凪の時間帯で悪影響の少ない波を探せていたものの、日中の風によって太東以外のポイントではフェイスのヨレが目立っていて、形が残る波やお手軽に楽しめるブレイクもスムーズなセクションが少なく、このエリア全域でレギュラーの狙い易さはありつつ、波質の力の弱さを含めて浮力の強いボードかないと見た目より距離を遊べなかった印象です。
個人的には滑走感のある志田のショアブレイクのような反応にお世話になり、右側〜正面エリアを基準に形を探せていました。
週末の南風コンディションに変わってからは全域でウネリの雰囲気が弱まっていて、風波と重なった腹〜胸ブレイクを残しながらも波数の減少や潮が多くなる時間帯のボヨつきが目立っていたので、ブレイクのバラつきを含めて引きすぎな印象が強まっていても干潮前後〜ハーフタイドを基準にした時間帯が無難な対応だったと思います。
さて、この先の波は、次回までの期間は基本的に南風が絡むコンディションが予想されているので、水温やサイズの低下が気になる雰囲気ですが、風の弱い日を選べたり朝夕を基準に悪影響の少ない波が見つかりそうです。
今のところ来週前半に関しては北東や南東のような沖からのコンディションもあって、微妙なウネリでも取り戻せれば胸前後のブレイクに期待できる期間も残されつつ、気圧配置としてはハッキリしたきっかけはないので、力が弱くても風波の反応がやっとになるかもしれません。
ここ数年で比較すると7月からお手軽なサイズに恵まれていましたが、不安定な天気からもウネリのきっかけやまとまりがなく、物足りないコンディションが続く番になっている状況に思えます。
胸以上のサイズがあれば各ポイントでミドルエリアがメインになるブレイクになり、手前の複雑さを回避した潮位に合わせて地形を攻略できそうですが、風波やサイズ不足などの力の弱い波質にとっては干潮前後の波のバラつきや余計なカレントの強まりが気になり、満タン前後のボヨつきを含めると潮のタイミングによって悪影響が目立つ波が増える予想です。

最後に、水温ですが、長く続いた30℃の水温も前回以降の南風のコンディションからは徐々に下がり始めていたので、月〜水曜日にかけての23℃はスプリングを着ても冷たく感じましたが、北東コンディションの効果で木曜日の時点で25℃まで復活し、タッパーやトランクスの対応に戻っている様子です。


[プロサーファー紹介:関田秀俊] photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
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生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

千葉北 エリア 週間波予想
(kro)

  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 10 (火)
    グラフ 11 (水)
    グラフ 12 (木)
    グラフ 13 (金)
    グラフ 14 (土)
  • 週間予想

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  • 週間予想

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