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20年越しで訪れることになったフィリピンのカタンドゥアネス島へのサーフトリップの経緯(WSMコラム)

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Photo: WSM

僕がサーフエリアとしてフィリピンを意識するようになったのは、20年ほど前に世界中のサーフスポットガイドブック「ストームライダーガイド」の翻訳を担当した時。

当時のフィリピンと言えば、シャルガオ島のクラウドナインは徐々に知られるようになっていたものの、それ以外の情報は相当少なかったです。

そんな中、ストームライダーガイドに掲載されていたカタンドゥアネス島プラランビーチの写真を見て、興味を持つようになったのは自然な流れでした。

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Photo: WSM

ただ、あまりにも情報が少ない時代であり、季節風の向きさえもよく分かっていなかったのが正直なところなので、行こうと言う決断が下せませんでした。

代わりにイースタンサマールと言うエリアに行き、波のサイズ的には当たらなかったものの、胸サイズ前後ほどでほぼ貸切のクリーンなリーフブレイクを友達と堪能しました。

あれから何年も経ち、再びフィリピンへの関心が再燃してきたので、シャルガオ島、ラウニオン、カブガオ、バレル、ラヌーサと様々なエリアへと足を伸ばすことに。

当たり外れで言えば外れの方が多く、トータルで言えばどう考えてもインドネシアの方が間違いないと分かっていながら、それでも不思議と気になってしまうのがフィリピン。

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Photo: WSM

さて、そんなフィリピンのカタンドゥアネス島へと決めたのは今年に入ってから。

サーフィンにおいて波を当てるために重要なポイントは、スウェルと風向き。

スウェルに関してベストなのは日本と同じく台風スウェルで、風向きに関しては季節風がオフショアであれば最高。

そんなこんなで考えられるサーフシーズンは9~12月。

その中でもベストなのは季節風がオフショアである9~10月(ソースによっては11月いっぱいとの情報もあった)。

なのですが、台風がフィリピンに接近しやすいのは11~12月ということで、とにもかくにも8月辺りから波予報をじっくりとチェックすることに。

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Photo: WSM

8月はほぼまとまったスウェルが発生する事はなく、9月に入ると後半に大きくサイズアップの予報。

でしたが、コンディション予報がコロコロと変わり、長期予報だと良さそうなのに日にちが迫ってくると予報が悪化するという繰り返しでなかなかゴーサインを下すことができない。

予報が変わりやすいのは、台風が接近してくるという事でさほど長周期スウェルとはならないためだと見られます。

また、良さそうなタイミングの時に限って絶対に外せない予定が入っていたりと噛み合わず、気付けば11月に入ることに。

台風スウェルを狙うとなれば難しいのが、台風直撃のリスクも浮上すると言う点。

ただ、とにかく行ってみないと分からない点は多々あり(スウェル予報と実際のサイズの乖離や朝一は無風なのかなど)、予報と現実が異なるケースは珍しくありません。

そのため、何とかして実際に訪れて見て、答え合わせをすることで来シーズン当てるための下準備をしたいと考えていました。

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Photo: WSM

そしてようやくフィリピン行きとなったのが11月終わりのことで、ギリギリまで予報とにらめっこし当初のフライト日を延期したりとドタバタの中での本決まりでした。

それでもなお、予報が変わり滞在中に大型低気圧が直撃予報になり、日程を短縮してカタンドゥアネス島を離れたほど。

ローカルにその話をしたら「フライトは全く問題ないよ」と笑われましたが、当初予定日のフライトは欠航になったので正しい判断だったかと思います。

次回のコラムでは、実際にカタンドゥアネス島に滞在した際のストーリーになります。

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