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『Billabong Rio Pro』は残り8人に絞られてきた!



現地時間5月18日、ASPワールドツアー第3戦『Billabong Rio Pro』はウェイティングピリオドの終了が迫る中、2日続けてゴーサインが出され、R3からR5までのスケジュールが進行。

舞台となったブラジルのリオデジャネイロの「Barra Da Tijuca」は前日のストーミーコンディションが落ち着く傾向。
波の方は不安定ながら公式3-5レンジでたまにバレルもあり、確実に波質は回復。

R3ではケリー・スレーター(USA)が2本のバレルを抜け、パトリック・グダスカス(USA)を相手にトータル19.67のハイエストヒートスコアをマーク。
R4のH4では、ジョーディ・スミス(ZAF)がディープなバレルをメイク、フィリッペ・トレド(BRA・写真最上部)は完璧なアーリーウープとエアーリバースを一つの波でメイクして両者共にパーフェクト10をスコアするなど、ファイナルデイに向けてコンテストはヒートアップしてきました。

R4で10ポイントライドを披露し、強敵ジョーディとミック・ファニング(AUS)を倒したフィリッペ。実はベルズのR4でも同じ組み合わせで、その時はジョーディに軍配が上がっていました。今回は自国ブラジルで家族や友人が見守る中、見事な勝利を手にしたフィリッペ。ヒート終了後のインタビューでも興奮気味に、「ツアーで初めてのパーフェクト10。この嬉しさを伝える言葉が見つからないし、この素晴らしいフィーリングは説明出来ないよ。ジョーディとミックと競い合っただけでストークしているんだ。彼らとはベルズの同じラウンドで戦ったんだ。今回はこのブラジルで勝てて本当に嬉しいよ。セットが入った時、優先権はジョーディにあってオレの後ろの波にパドルしていった。あの波は良くなりそうだったよね。オレの方は最初のビッグエアーを決めた時点でハッピーで、心の中で’オーマイゴット!もう一回行くぜ!’と叫び、次のセクションで2回目のエアーをかましたんだ。今はエキサイトし過ぎでこれ以上は話せないよ」と話していました。

次のQFでは敗者復活戦のR5を勝ち上がったジョーディと再戦することになります。ちなみにベルズでもQFとジョーディと当たり、その時はジョーディが勝っています。
勢いで見ればフィリッペですが、どちらにしても楽しみなヒートになりそうです。



R4ではブラジリアンの先輩、エイドリアーノ・デ・スーザ(写真上)もビーチを大いに盛り上げていました。タジ・バロウ(AUS)とナット・ヤング(USA)を相手に後半にバレルを2本メイク。このヒートは前半に9.30を叩き出したタジが主導権を握り、後半には9.13を重ねていましたが、終了間際にインターフェアを犯してしまい、エイドリアーノが1位通過でQFへ。

「ヒート前からかなり集中していたよ。タジは危険だからね。ナットのこともリスペクトしているけど、オレ達の間に挟まれて苦戦していた。タジはヒートの間、良い調子だったよね。オレは自分の波だけに集中していたんだ。ヒート終了5分前、タジは凄い良い波を手に入れたけど、その後にインターフェアがコールされたのさ。タジには悪いけど、勝ててハッピー。彼はオレのアイドルであり、素晴らしいサーファーだよ」と対戦相手を称えるプロらしいコメントを残していたエイドリアーノ。

次の対戦相手はキング・ケリー。エイドリアーノにとって正念場と言えます。



今イベントはルーキーの活躍が目立っています。先に出たフィリッペの他にもグレン・ホール(IRL)がR3でパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)を倒し、R4ではシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW・写真上)がグレンとミシェル・ボウレズ(PYF)を抑えて初のQF進出を決めました。

「コンディションは急変したね。ヒート前は観戦しながらちょっと悩んだけど、バレル狙いしか無いなと考えたんだ。一本だけバレルを手に入れ、後は良いランプを探すことになったけどね。ブラジルではクウォーターファイナル進出が目標だったので、まずはハッピーさ。次はセミ、そしてファイナルと進めれば良いね」とヒートを振り返ったシーバス。

このヒートの頃には風向きが悪くなり、難しい波に変化。そんな状況でもシーバスはバックサイドでバレルを見つけだし、9.77を得ていました。



R3ではパトリックが苦戦する中、一本目でバックドアカインドのバレルをメイク。フィニッシュではエアーリバースを決めて後半にも信じられないような深さのバレルを抜けてきたケリー(写真上・下)。ジャッジが出した答えは9.97と9.60でしたが、これは他の選手よりもスコアが抑えられる最近のケリーの傾向に当てはまると言えます。他の選手が同じライディングを見せていれば、高い確立で2つの10ポイントが出たことでしょう。

「1週間は満足にサーフィン出来なかったよ。パットとのヒートは彼に有利なエアー合戦になると思ったんだ。彼が勝ち上がるのを見たかった気持ちもあるし、オレが見事にやられる形ながら良いヒートになると考えていた。友人とのヒートは変な感じなんだよ。スコールが止んで風が収まり、グラッシーになる気がした。ラウンド1の時のようにアウトのリーフでバレルを探したのさ。最初はピーキーな波を狙った。ホワイトウォーターばかりの波には手を出したくなかったからね」とパトリックとのR3終了後にコメント。

R4を3位で落とし、R5でタジと対戦したケリーは悪化する波で僅かなフェイスを探し出し、8.50を含むトータル15.10でラウンドアップ。



「タジはオレの良いところを引き出してくれるんだ。あのヒートは波が悪く、やる気が起きなかった。あのラウンド、彼はやりたがったけど、オレは嫌だった。他の選手と協議して続けることになったんだ。今年の彼はすでにいくつかのヒートで思い通りに勝ててないね。タジが最初にバレルに入り、オレも何かやらないといけなかった。ラッキーにもエアーリバースをメイクすることが出来たのさ」とタジとの戦いを振り返っていたケリー。

R3でパーコが敗れ、R5では自らタジを下したため、タイトル争いでは有利な立場になってきました。
ブラジル戦ではサンタカリーナで2度優勝していますが、リオデジャネイロでは未勝利。6月からの南太平洋レッグ(今年はバリ島を挟む)に入る前に更にライバルを引き離しておきたいところでしょう。

その他にファイナルデイへの切符を手にしたのはガブリエル・メディナ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)



ネクストコールは現地時間5月19日朝7時(日本時間19日夜7時)
QFのH1、ケリーvsエイドリアーノのカードからスタートし、ファイナルまで進行するので、お見逃し無いように!

『Billabong Rio Pro』公式サイト



photo: ASP Covered Images

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