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『Billabong Rio Pro』再開!



現地時間5月9日からブラジルのリオデジャネイロでスタートしたASPワールドツアー第3戦『Billabong Rio Pro』はR1終了後、ウィメンズの方を優先的に進行。ウィメンズはまずまずのコンディションでファイナルまで終了してタイラー・ライト(AUS)が優勝を決めましたが、翌日からウネリが弱まってしまい、6日間レイデイが続いていました。
ウェイティングピリオドは5月19日。残りのヒートを考えると最低でも2日間必要というギリギリのシチュエーションの中、現地時間5月17日に再開。時間に余裕があれば恐らくゴーサインは出されないだろうと思える公式3-5ftレンジのストーミーコンディションで敗者復活戦となるR2の12ヒートが行なわれました。

世界のトップ34でさえ手を焼くようなまとまり無い「Barra Da Tijuca」の波は、ほぼ1マニューバー勝負。
こうなるとエアリアルが得意な選手が有利となり、その中でも名手ジョシュ・カー(AUS・写真最上部)が高さのあるエアーリバースにフィニッシュまでメイクして9.77のハイエストスコアを手に入れ、トータル17.94でローカルのワイルドカードに圧勝。

「休み明けにヒートを勝ち取るのは気分が良いね。良い波を2本乗れたのはラッキーだったさ。最初に9ポイント台を出してから次の良い波までの間は永遠に感じられたよ(笑)。次のラウンドもこの調子で勝ち進みたいね」とヒートを振り返ったジョシュ。

ゴールドコースト、ベルズでのオーストラリアレッグでは良い成績が残せなかっただけにブラジルでは上位を狙いたいところでしょう。



今シーズンは優勝こそ無いものの、オーストラリアレッグでは5位と3位を重ね、ミック・ファニング(AUS)と同率2位のタジ・バロウ(AUS・写真上)
R2ではワイルドカードのガスタヴォ・フィルナンデスを相手に一本目で鮮やかなレイバックを決めて1マニューバーで6.67をスコア。
後半に4.93、5.77とスコアを伸ばしてきたガスタヴォを振り切ってR3行きを決めました。

「レイデイの間、みんなバケーションモードで楽しんでいたよ。コンテストに戻れて良かったけどね。今日はオンショアだけど、まあまあ波に乗れたし楽しめた。僅かなセクションを見つけてレイバックを決めた波では、1マニューバーながらジャッジがどれだけのスコアを出すか期待したよ。後半は同じようなセクションを見つけられず苦戦したね。ガスタヴォが追い上げてきた時はナーバスになったさ」とタジはコメント。

次のR3ではコロヘ・アンディーノ(USA)と対戦します。



エアリアル合戦と言えばヤングブラジリアンの十八番。
それも自国でのイベントとなればコンディションが悪くてもモチベーションは高かったことでしょう。
一足先にR1を通過してR3行きを決めたエイドリアーノ・デ・スーザ、ガブリエル・メディナに続けとばかりに18歳のルーキー、フィリッペ・トレド(写真上)がマット・ウィルキンソン(AUS)に対してカービングにフィニッシュでエアーリバースをメイクして8.77を含むトータル10.70でラウンドアップ。

ヒート終了後のインタビューでは、「このコンディションで戦うのは本当にハードさ。最後にエアーを決められて良かった。あの波ではアウトで2つターンを重ね、エアー向きのセクションが現れたのさ。オレのホーム、ブラジルでヒートを通過出来てストークしているよ」とコメント。

173センチ、65キロの絞り込まれた身体を持つフィリッペ。4月に18歳になったばかりの若さを武器に今後もイベントを大いに盛り上げてくれることでしょう。



今シーズンは2戦続けて13位と低迷しているアレホ・ムニーツと怪我のために欠場が続き、2013年初のイベントとなるミゲル・プーポ(写真上)のヒートはクロスゲームの末にミゲルが6.23のブザービートで逆転。
1つのエアリアルさえ難しいコンディション。共に世界を旅する親友同士の戦いは、この日続いた嵐のように激しいものでした。

「アレホとのヒートはハードになると予想していたよ。彼とは親友。レイデイの間は緊張していたさ。やっと始まったヒートをモノに出来てストークしている。’終了間際に逆転されるのはこれで3回目だよ’って笑いながらアレホはオレに伝えに来たんだ。親友とのヒートはいつもハード。お互い負けたくないと同時に相手を倒したくないからね」とミゲルは複雑な心境を語っていました。

その他にR2を通過したのは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、C.J・ホブグッド(USA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、カイ・オットン(AUS)、ブレット・シンプソン(USA)、トラビス・ロギー(ZAF)



ネクストコールは現地時間5月18日朝6時30分(日本時間18日夜6時30分)
嵐が去って風は弱まる傾向となる見込みなので、グッドコンディションも期待出来そうです。

『Billabong Rio Pro』公式サイト



photo: ASP Covered Images

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