「CTブラジルスタート。女子のほうでは番狂わせ続出」 - F+コラム | サーフィンニュース BCM | コラム特集

TOPNEWS > コラム特集
NEWS / BCMサーフィンニュース

コラム特集

「CTブラジルスタート。女子のほうでは番狂わせ続出」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by WSL

エフプラスコラム

CTブラジルスタート。後半でハーフカット後の試合というのは人数が少ないので、始まったと思ったらあっという間に終わってしまうので油断ならないけど、まぁ、あのブラジルならではの熱量の中の試合を征するのはやはりブラジリアンなんだろうな、と思う。メンズは2017年のスーザから2024年のイタロまで、ずっとチャンプはブラジリアンだ。

エフプラスコラム
タチアナ・ウェストン-ウェブ

女子のほうでは番狂わせ続出で、トップ5のうち4人が9位で敗退している。メンタル問題でオフを取っているタチアナ・ウェストン-ウェブがワイルドカードで出ていて、ラウンドワンでケイトリン・シマーズをエリミネーションラウンドに送り、それを同じブラジルのルアナ・シルバが倒した。メンズのほうもトップ5のうち4人がエリミネーションラウンドに回っている。

エフプラスコラム

まぁ、あのブラジル特有のホーム感というか、熱狂的な応援ぶりはブラジリアンにとっては大きなパワーになるし、ほかの選手にとってはかなりの圧かなぁと思う。
多民族国家、移民の国として知られるブラジルという国家のよりどころとしての国旗、あるいは自国を応援する、応援することでひとつになる感覚、安心感のようなものは、生まれたときから疑いもなく日本人、のような、単一民族に近い日本とは正反対ともいえるわけで、その辺は理解できるけど、実感としてはわかない。昔フラビオ・パダラッツとタバルアで、何でブラジル人ってどんなスポーツでも国旗振って熱狂的に応援するのかなぁ、という話をしたときにフラビオが多民族国家の話をしてくれて、妙に腑に落ちたことを思い出す。普段当たり前すぎて考えたこともない日本人としてのよりどころって、なんなんだろ、と南の島でしばし考えた。

エフプラスコラム
ヤゴ・ドラ

この試合を含めて残り3試合。ジョンジョン・フローレンスとガブリエル・メディーナという、ここ数年のツートップのいない、ある意味ボーナスイヤーともいえる2025シーズンのタイトルを征するのは誰なのか、そのタイトルを決める運命の一日、最後のファイナルファイブに進出するのは誰なのか。徐々にメンバーは絞られていく。
しかし、ファイナルファイブ、来年からなくなって本当にほっとしてる。何をどう考えても、どんなやり方をしても、たった1か所のたった1日の数ヒートで年間のタイトルを決めるって、おかしいもんな。発案者と推進者、カリッサ・ムーアに謝罪してほしいと思う。

エフプラスコラム

うちの界隈では、ちょっと山のほうに入ると笹や竹が盛んに花を咲かせている。全体的に緑の竹林の中で茶色っぽいような黄色っぽいようなものが部分的にあるのがそれだ。
60年に一度とか120年に一度とか言われている珍しい花だけど、花というよりは穂のような感じで、出始めは緑っぽいけど、咲き進んで枯れ色になるとあまり美しくはない。花を咲かせた個体はもれなく枯れてしまうらしい。
まぁ、地下茎は残っているので、そこからまた新しい芽が出てくるので、うっそうと茂った竹林がなくなるということではないのだろうけど、今花を咲かせて枯れていく竹たちの花を、私はもう生きているうちに見ることはない、と思うと、何となく感慨深い。
なんか縁起がいいような悪いような。再生復活ってことで、いいほうにしておこうか。

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

関連キーワードで他のニュースを探す

F+ エフプラス つのだゆき WSL VIVO Rio Pro CT ブラジル