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小さくてもバレルありでインドネシアなのに空いてるレアなブレイク「タートルズ」(WSMコラム

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Photo: WSM

サーフィンの世界ではよく耳にする「ワールドクラス」のサーフスポットと言う言葉。

シンプルに波が良い場所と言うことは分かりますが、具体的な「ワールドクラス」の定義は存在しません。

スラブ系、アクション系、オープンフェイスのビッグウォール系と幅広いタイプの波がブレイクするサーフスポットに使われたり一貫性がないためです。

そんな中でも個人的にワールドクラスと考える定義は、頭サイズ以下であってもバレルを形成するブレイク。

インドネシアの極上ブレイクであっても、オーバーヘッド以上のサイズになるとバレルになるけど、頭サイズ以下だと巻かないと言ったブレイクは多々あります。

それだけに、スモールコンディションでもバレルがブレイクするサーフスポットは希少であり、「ワールドクラス」の名に相応しいと感じます。

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Photo: WSM

その条件を満たすにもかかわらず、現状において有名ブレイクのような混雑を見せないサーフスポットと言えるのがジャワ島西部に位置するレフトバレルのタートルズ。

3年連続でインドネシアが乾季になるとタートルズを訪れていて、これまではローカルによるとタートルズがベストサイズと言う4~6フィートのタイミングを狙っていました。

しかし、今年は1カ月のインドネシア滞在でそのタイミングが合う事がなく、期待していたよりサイズが小さいながらもタートルズを訪れる事に。

そのおかげでタートルズのポテンシャルを知れることになったのですが、タートルズは頭サイズ以下であってもバレルを形成するサーフスポットでした。

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Photo: WSM

実際に私が訪れた時期の波情報では、アベレージが3~4フィートほどでセットで頭ほどといったインドネシアにしてはスモールコンディション。

でしたが、セット以外の胸サイズくらいの波でも巻く場合もあったりと、意外な事実を知ることができました。

小波でも巻く利点は、バレルの練習をしたくてもオーバーヘッド以上あるとバキバキと雷のようなブレイク音は迫力があり、恐怖心が増大して躊躇しやすくなります。

なのですが、サイズが小さければ練習に最適なので是非とも狙って見て欲しいサーフスポットです。

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Photo: WSM

ちなみに、波が良い点に加えて私が気に入っている理由はラインナップが空いている点にあり、これまでに入った時で最も混んでいた時で10名ほどです。

また、タートルズは最寄り空港のジャカルタから陸路で7時間ほどと僻地なので、ここまで足を伸ばすサーファーはメローかつフレンドリーなタイプがほとんど。

そのため、みんなで順番に波を回したりと雰囲気が良い点もお勧めです。

リーフブレイクでバレルを巻くサーフスポットと言うことでビギナーには勧められませんが、中級者以上でバレルに興味がある方はサイズが大き過ぎないタイミングを狙えば最高なトリップになる事でしょう。



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